歯石による口臭!自分でケアする除去&予防法

歯石による口臭!自分でケアする除去&予防法

歯石による口臭!自分でケアする除去&予防法

DATA : 口臭

下前歯の裏側を舐めた時にザラッとした舌触りが気になったことはありませんか?

それはきっと「歯石」によるものです。歯石は少なからず誰にでもあるものですが、オーラルケアを疎かにしてそのまま放置していると、歯垢などの汚れがお口の中に蓄積されて、口臭をキツくする原因になることも。

そこで今回は、歯石が口臭に与える影響から、歯石の除去や予防を自分で行うための方法についてご紹介します。

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歯石ができる原因

歯石とは、歯垢が唾液の成分と結びついて石灰化(石のように硬くなる)したものです。唾液にはリンやカルシウムなどのミネラル分が含まれており、再石灰化を促して歯を修復してくれる働きがありますが、歯垢が多く残っている「お口の中が不衛生」な状態が続いてしまうと、唾液成分が作用して歯石の形成に使われます。

また、歯周病などで歯茎周辺から出血している場合も、血液と混ざって歯石が作られる原因になります。

歯石ができやすい場所

歯石ができやすい場所は、一般的に「唾液が分泌される場所」と言われています。下前歯の裏側や上顎の奥歯の頬側などは、舌下腺(ぜっかせん)や耳下腺(じかせん)という唾液腺が存在するため、唾液量が豊富になり歯石が形成されやすくなります。

さらに、歯間や歯と歯茎の境目などは、磨き残しによる「歯垢の残り」や炎症などによる「出血」で歯石の元が蓄積される可能性もあるため注意が必要です。

歯石は口臭の原因に

歯石による口臭では、歯石そのものが口臭の原因になると言うよりは、歯石が「できる前」や「できた後」の口内環境が影響して口臭が強くなります。

歯垢による口臭

歯石は軽石のように小さな穴があいており、表面がザラザラとしています。この部分が足場のような役割となって細菌の塊である歯垢を蓄積していきます。

蓄積された歯垢は、発酵により悪臭を伴うガスを発生させて口臭をキツくする原因になるばかりか、歯石の上にこびり付いた歯垢が唾液などと混じりあって、さらに歯石を形成する悪循環に陥ります。

出血による口臭

歯茎付近に歯石や歯垢が溜まると、過剰に繁殖した細菌を白血球が駆除するために歯茎に血が集まってきて歯肉が腫れてきます。このような状態では、歯磨きなどの軽い刺激だけでも細い毛細血管が破れてしまい出血するようになります。

お口の中で出血が起こると、呼気に「血の臭い」が混ざって独特な臭いのする口臭が発生するだけでなく、唾液の臭いも臭くなります。

膿による口臭

歯と歯茎の境目に歯石や歯垢が溜まり炎症が進行すると、歯肉炎などの「歯周病」を引き起こします。歯周病になると、歯周ポケットが深くなることでさらに歯石や細菌が蓄積されてしまい、最終的には「膿」が出てくるようになります。

この膿が唾液や呼気に混ざることで強烈な口臭を作り出し、さらには、歯の根元がむき出しになって強い傷みを感じたり、歯が抜け落てしまうなどの問題に繋がります。

自分で歯石を除去する方法

歯石の除去は、歯医者さんで定期的にクリーニングしてもらうことが最も安全な方法ですが、「自分で歯石を除去したい」という場合は、専用のアイテムを「正しく」活用しながら、お口の中を傷つけないように細心の注意を払いながら行いましょう。

スケーラーを使った歯石除去

自分で行う歯石取りの器具として、最もポピュラーなアイテムが「スケーラー」です。スケーラーは、先端がフック状になっており、歯石を削り取りやすい構造になっています。

STEP 1. 用意するもの

最初に用意しておくものは、【スケーラー・消毒液・コットンやガーゼ(消毒液を染み込ます清潔な布など)・大きめの鏡・歯鏡(デンタルミラー)】です。

STEP 2. 丁寧に歯磨き

まず最初に、お口の中を「清潔な状態」にしましょう。歯磨きによる丁寧なブラッシングを行い、粘り気のある歯垢やお口に残った細かな食べかすなどをしっかり取り除いてから、歯石除去を行なって下さい。

STEP 3. 歯石の場所や量を把握

お口の中がキレイになったら、一度デンタルミラーを使って歯石の「場所」や「量」をチェックしてみて下さい。除去し始めるとつい夢中になって、難しい部分や一箇所を集中的に強い力で取り除こうとしがちですので、自分であらかじめ削り取る範囲や時間を決めてから行いましょう。

STEP 4. スケーラーを消毒

スケーラーの先端は、消毒液を染み込ませたコットンやガーゼで「消毒」してから使って下さい。歯の表面や歯茎を傷つけてしまった場合でも、細菌が感染するリスクを最小限に留めることができます。

STEP 5. スケーラーは短くもつ

スケーラーの持ち方にも注意が必要です。先端が鋭く尖っているスケーラーは歯茎などを傷つける恐れがありますので、長めに持ったり不安定な持ち方をしたりせずに、「短くしっかり持つ」ことを心がけて下さい。

STEP 6. こつこつ歯石を除去

歯石の除去方法としては、一度に沢山の量を除去しようとせずに、擦るように「こつこつ」と丁寧に削り取るようにしましょう。歯石をすべて自分で取り除くことはとても難しい作業ですので、歯石が硬くなっている部分や歯と歯茎の境目などのデリケートな部分は無理に取ろうとしないで下さい。

STEP 7. しっかりうがい

除去後は、歯石のカスなどの汚れが残らないようにしっかり「うがい」をして終えましょう。また、歯石を取った後に出血する場合も、血が洗い流されるまで何度かうがいを繰り返して下さい。

超音波で歯石を除去する「ソニックトゥースホワイト」

スケーラーを使って自分で歯石除去をする場合は、歯茎などを傷つける心配もあり、かなり神経を使う作業になりますが、「ソニックトゥースホワイト」を使えば、超音波とイオンの作用により力を入れずに歯石を除去できるので、歯や歯茎を傷つける可能性がかなり軽減されます。

さらに、歯石だけでなく、ヤニ汚れも手軽に除去できるので、「タバコによる口臭」に悩んでいる方にもオススメのアイテムです。お値段はスケーラーに比べて高めですが、自分で安全にしっかりと細かい部分も含めた歯石除去を行いたい方は、ソニックトゥースホワイトの利用も考えてみてはいかがでしょうか。

また、ソニックトゥースホワイトで歯石除去をする場合でも、スケーラーと同様に使用前の歯磨きや消毒などは忘れずに行なって下さい。

歯周ポケットの歯石除去は歯医者さんで

歯と歯茎の隙間の歯周ポケットにできた歯石は、自分で除去することが難しいので、無理をせずに歯医者さんで取ってもらいましょう。

歯周ポケットの歯石は血液が混ざることで黒くなるので、歯茎の境目付近が黒く見える人は要注意です。このような状態は、歯茎の中で出血が起こっている証拠ですので、歯周病などの治療も含めた専門的なクリーニングでキレイにする必要があります。

定期的に歯医者さんに通って、歯垢や歯石などのお口の中の状態をチェックしてもらいましょう。

歯石の予防方法

歯石は多かれ少なかれ誰にでもできるものですが、日頃のオーラルケアを疎かにしていると口内環境が悪くなり歯石の形成を早めてしまいます。そのため、歯石の形成に関わる「歯垢」と「出血」の量を減らすことで予防していきましょう。

歯垢の除去

歯垢は、ネバネバとしていて粘度が高く歯の表面への付着力が強いので、「歯磨き」や「デンタルフロス」などでしっかりとこすり落とす必要があります。とくに、デンタルフロスを使った歯間のお掃除を普段あまりしない人は、どうしても歯石ができやすくなりますので、意識的に汚れを除去することを「習慣化」していきましょう。

また、歯垢は白色のため自分では確認しづらい面があるので、「歯垢染色剤」を用いて目視できる状態にしてから歯垢を取り除くのがオススメです。そして、丁寧なオーラルケアの仕上げとして、「歯石予防用」のマウスウォッシュでお口の中をキレイに洗い流してあげればさらに効果的です。

歯茎からの出血を予防

歯茎からの出血を抑えるには、まず「歯磨き選び」に注意しましょう。腫れた歯茎に硬めの歯ブラシを使用してしまうと、出血がひどくなって歯石や口臭が増す原因になります。歯ブラシは、刺激の少ない「柔らかめ」のものを選ぶようにして、歯と歯茎をやさしくマッサージするように磨いて下さい。2~3週間程度続けることで出血量が少しずつ減っていきます。

また、歯磨き粉は「ジェルタイプ」がオススメです。お口の中に浸透しやすく摩擦が軽減されることに加え、研磨剤による歯茎への刺激もないので出血を減らせます。泡立ちが少ないことも、丁寧な歯磨きをするのに効果的です。

まとめ:歯石による口臭

歯石が口臭の原因になると聞くと、歯石の「除去」だけに気が向いてしまいますが、歯石ができる前の段階から、日頃の丁寧なケアで口内環境をキレイに維持するという「予防」の考え方も大切です。

歯石の予防は、歯垢の残留や細菌の繁殖、歯茎からの出血などの口内環境の悪化を改善することに繋がるので、口臭の原因となる虫歯や舌の汚れといった問題も同時に改善することができます。

また、自分で行うオーラルケアには限界がありますので、歯医者さんでの定期的な検診も含めた「健康的な口内環境づくり」を目指して下さい。

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