ちゃんとオーラルケアにも時間をかけて口臭対策をしているのに「なぜかすぐに口臭がする…」と悩んでいる方は、もしかするとストレスがお口や体の大切な機能に悪影響を及ぼして、口臭の原因をつくっているのかもしれません。
そこで今回は、ストレスが原因となる口臭を改善する3つの対策についてご紹介します。
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ストレスと口臭 原因&対策
ストレスで唾液分泌が減少
緊張やプレッシャーを感じた時に口の中が乾いてネバネバすることがありますが、これはストレスが自律神経の「交感神経」を刺激することで、サラサラとした唾液の分泌が減少し粘り気のある唾液が分泌されやすくなるためです。
このような状態になると、唾液がもつ自浄作用や中和作用、抗菌作用などの口腔内を清潔に保つ効果が失われるため、細菌が繁殖して口臭を強くします。
また女性の場合は、女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌がストレスによって影響を受けるために、唾液分泌が減少して口の乾きによる口臭が発生することがあります。
唾液を増やす口臭対策
口腔内の乾燥による口臭の対策では、唾液量を増やすことが重要です。こまめに水分補給をすることにくわえ、食べ物やガムをよく噛んでアゴや口周りの筋肉をよく動かすようにしましょう。また、レモンや梅干しなどの酸味のある食べ物は、唾液分泌をさらに促進してくれるのでオススメです。
唾液分泌を促す方法についての詳細は、「口の中が乾く人は「唾液」を増やす方法で臭い対策しよう!」をご覧ください。
ストレスで内臓機能が低下
ストレスにより交感神経が優位になりすぎると「自律神経」のバランスが崩れて、胃や腸、肝臓、腎臓などの内臓がもつ「本来の働き」を損なう恐れがあります。
交感神経は、胃や腸の消化液の分泌や蠕動(ぜんどう)運動を抑制する働きがあるため、ストレスが慢性化することで「消化不良」や「便秘」の症状を引き起こします。また、ストレスなどで肝臓や腎臓が疲労すると、代謝や解毒などの役割が十分に果たせなくなり、体内に毒素や老廃物が残留する原因になります。
このような内臓機能の低下は、カラダに不要な物質を処理する働きを鈍らせてニオイ物質を体内に蓄積してしまうため、「硫黄臭・便臭・アンモニア臭」などの独特な臭いを発する口臭が現れてきます。
内臓機能を高める口臭対策
内臓機能を高めるには、食生活や生活習慣を見直すことが大切です。高カロリーな食事は控えて、ビタミンや食物繊維などの栄養素をしっかりと摂取しましょう。また、しじみ汁はビタミンやミネラルも豊富で、肝機能を改善する効果があるのでオススメです。
内臓と体臭の関係についての詳細は、「体臭とストレスの関係!弱った内臓からくる臭いって?」をご覧ください。
ストレスで舌苔が増える
舌の表面を白く覆う苔状のものを「舌苔(ぜったい)」と呼びます。通常、この舌苔は舌の表面を薄っすらと覆うことで舌を保護する役割がありますが、ストレスで免疫力が低下すると口腔内で細菌の繁殖が進み、舌苔の厚みが増して口臭の原因になります。
また、胃腸などの消化器官が弱まることで、唾液腺が影響を受けて唾液の分泌が抑制され口の中が乾燥することも舌苔を増やす原因と言われています。
舌苔の除去・予防による口臭対策
増えすぎた余分な舌苔は、舌ブラシやガーゼなどでやさしく丁寧に除去するだけでなく、未然に予防することも大切です。歯磨きで口の中を清潔に保つことはもちろん、唾液量を増やすことや舌の筋力アップなどに取り組みましょう。
舌苔ケアについての詳細は、「舌の汚れをキレイに!舌苔の取り方と予防ケア」をご覧ください。
ストレスを解消する対策も忘れずに!
いくら唾液分泌や内臓機能の改善を行なったとしても、根本的な「ストレスの解消」を疎かにしていてはいつまで経ってもストレスによる口臭は解決できません。普段からリラックスする時間をもつことを心がけ、心身の負担を少しでも軽くするように努めましょう。
効果的なリラックス方法としては、ぬるめの入浴や深い呼吸法、軽めの運動などで心も体もにリフレッシュさせることや、趣味に没頭したり気の合う友人とおしゃべりをしたりと有意義な時間を過ごすのがオススメです。
これらの方法は、もうひとつの自律神経である「副交感神経」を高めて、リラックス効果をもたらし乱れた自律神経を整えてくれます。
ストレス解消についての詳細は、「副交感神経を優位に!リラックスする11の方法」をご覧ください。
まとめ:ストレスと口臭
ストレスが原因となる口臭対策では、「唾液分泌の促進」・「内臓機能の向上」・「舌苔の除去と予防」を意識することで、ある程度の改善が見込めるはずです。
私たちが社会生活をおくる上でストレスから逃れることは難しいものですので、唾液量を増やすなどの直接的な口臭対策だけでなく、出来るだけストレスを溜め込まない工夫にも取り組んでみて下さい。