女性なら誰だってつるつるの足の裏に憧れるもの。かかとや足先が「角質化」して、ガサガサに硬くなってしまった足の裏を見られるなんて、やっぱり恥ずかしいですよね。
しかも、そんな足の裏の角質が、強烈な「足の臭い」までつくり出している原因だとしたら尚更ほっとけないはず…。
そこで今回は、足の裏が臭くなる原因のひとつ、「角質」の正しいケア方法をご紹介します。
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角質は足の裏が臭くなる原因
足の裏が臭くなる原因のひとつは、「角質」を細菌が分解することにあります。摩擦やお肌のターンオーバーにより剥がれ落ちた古い角質は、足の裏で「垢」となり溜まっていきますが、この垢は細菌の大好物です。
そのため、靴下・ストッキング・靴などで覆われた足が汗で蒸れて「高温多湿」な環境になることで、黄色ブドウ球菌などの細菌が大繁殖してしまい足裏の垢をどんどん分解していきます。
この時に発生する分解物がイソ吉草酸や酢酸、アンモニアなどの悪臭物質となって、足の裏の臭いを強くする原因になっています。
なぜ足の裏に角質ができるの?
では、なぜ足の裏の臭い原因となる角質が、わざわざ作られるのでしょうか?
角質の本来の役割
足の裏にできる角質は、お肌を外部刺激から守ってくれる「バリア機能」や、お肌の乾燥を防いでくれる「保湿」などの役割を担ってくれています。
さらに、足の裏の中でも特に摩擦や圧力がかかりやすい「かかと・足指・前足部」は、角質を厚くすることでクッションのような役割を果たし、足の裏の負担を和らげてくれています。
足の裏への刺激は、余分な角質を増やす
このように、角質は本来カラダを守ってくれる大切な機能ですが、ハイヒールや足に合わない靴などを無理に履いていると、体重のかかり具合が偏ってしまい、足裏の特定の箇所だけに強い負荷がかかる状態になります。
足の裏はつよい刺激や圧力が加わると、角質を厚くして足の裏を守ろうとするため、本来は必要のない角質まで増えてしまいます。
つまり、この「余分な角質」を取り除くことが、足の裏の臭いを軽減するポイントになります。
角質ケアで足裏の臭い対策
足の裏にできた「余計な角質」を除去して、本来の正常な角質の厚さを保ってあげることが大切です。そのためには、足の裏の角質を「削りすぎない・傷つけない」ことを心がけた角質ケアを行いましょう。
ここでは4つのケア方法をご紹介します。
① ペースト状の重曹で角質ケア
重曹をペースト状にして、かかとや足先などの硬くなってしまった角質部分に、マッサージするようにやさしく擦り込んであげると、お肌にやさしい角質除去が行えます。
重曹の粒子は、硬すぎず柔らかすぎない弾力があり、水と混ざることで形状が丸くなる特性があります。そのため、お肌を傷つけにくい「スクラブ効果」を得ることができます。擦り込んだ後はしばらくおいてから、しっかり重曹ペーストを洗い流してください。
重曹ペーストの作り方
- 重曹/大さじ1杯
- 水/小さじ1杯
しっかりとペースト状になるまでよく混ぜ込んでください。また、水ではなく「オリーブオイル」や「はちみつ」を代用することにより、保湿効果を得ることができます。
ただし、やり過ぎには要注意。角質が気になりだすと、重曹ペーストだけでなく、ヤスリや軽石でゴシゴシと削って除去しがちですが、過剰な角質ケアはお肌を傷つけ、角質が本来もつ保湿やバリアなどの機能までも奪ってしまう恐れがあります。
角質ケアの前に「重曹足湯」
重曹ペーストを使う前に「重曹の足湯」を行なうと、足の裏の角質ケアがしやすくなるのでおすすめです。重曹を溶かし込んだ足湯に10~15分くらい足の裏を浸しておくだけで、古い角質が柔らかくなり剥がれやすくなるので、重曹ペーストによるスクラブ効果を高めることができます。
また、重曹はアルカリ性の物質なので、イソ吉草酸などの酸性の物質が作り出す足の臭いを消臭するのにも効果的です。足の裏の臭いがなかなか取れない…と悩んでいる人はぜひ試してみてください。
詳しい重曹足湯のやり方については、「頑固な足の臭いをリセット!重曹の足湯でスッキリ素足美人」をご覧ください。
② ピーリングによる削らない角質ケア
ピーリングとは、お肌のターンオーバーを正常化して、古い角質を取り除くことです。
ピーリングの成分に使用されている、フルーツ酸(リンゴ酸・クエン酸・乳酸など)は、足の裏の古い角質を柔らかくして、剥がれやすくする効果があります。
ピーリング効果のあるローションやジェルはたくさん市販されていますが、その中でもジェルの入った袋に足を浸して洗い流すだけの「くつした型」のモノがお手軽かと思います。また、必ずパッチテストが付属されている商品を選びましょう。
あくまで古い角質を落とすことが目的ですので、やりすぎないように注意してください。使用前には必ず「パッチテスト」を行いお肌に合うか確かめ、古い角質がむけきった後は、保湿クリームなどでアフターケアも忘れずに行なってください。
③ 保湿による角質ケア
角質を除去した後は、保湿クリームや化粧水などでしっかり「保湿」して足の裏に潤いを与えてあげましょう。
- 足裏に化粧水を染み込ませる
- 足裏全体をラップする
- 5~10分ほどパックする
- 仕上げに保湿クリームを塗る
かかとから、前足部、指先までたっぷりと化粧水を染み込ませてから、全体をラップでくるんで10分ほど待ちます。化粧水はティッシュやコットンにたっぷり染み込ませてから足の裏全体を覆うと効果的です。
また、足が冷えると足の裏の角質が硬くなる原因になるので、ラップの上から「蒸しタオル」などを巻いて温めながら行なうのが理想的です。
保湿後は、靴下を履いて「冷え」や「外部刺激」から足の裏を守りましょう。
④ 足裏の負担を減らす角質ケア
足の裏に負担をかける高いヒールは避けて、疲れない無理のない高さを選ぶことが大切です。靴はサイズがぴったりのモノでないと、足の裏への摩擦が増えたり、足首やかかと、指先部分を締め付けたりして、足の裏へ必要以上の負担をかけてしまいます。
靴を履くときは、裸足で履くことを控えたり、クッション性の高いインソールを入れたりして、足の裏への影響を少しでも軽減してあげましょう。
靴下やインソールには、汗を吸収して足の臭いを予防する効果もあります。
足の裏の汗もしっかり対策!
足の裏の臭い対策では、細菌のエサとなる角質のケアだけでなく、細菌を繁殖させてしまう「汗」のケアにもしっかり力を入れましょう。
そもそも足の裏は汗をかきやすい場所ですが、日頃の生活習慣や食生活、ビジネスシーンのファッションなどが影響して、いつも以上に発汗が増すことがあります。とくに、次のような項目に心当たりがある人は、足の裏の汗量が多くなりがちなので要注意です。
- 普段あまり汗をかかない
- 強いストレスを受けている
- 冷え性
- むくみやすい
- 肉食
- 肥満ぎみ
- 革靴やパンプスをよく履く
足の裏の汗を抑えて臭いを予防するには、デオドラントクリームや制汗スプレーなどの対策アイテムで、「制汗・殺菌・抗菌・消臭」を行なうのが効果的ですが、体内環境の悪化により発汗量が増えている場合は、食事や生活をひとつずつ見直して、内側から健康的な体にしていく必要があります。
制汗剤による外部のケアと、生活改善による内部のケアを上手に並行しながら、足の裏の臭いを軽減していきましょう。
足の裏の汗対策については、「足の裏に汗をかく原因は?ニオイや発汗を抑える対処法」をご覧ください。
足の裏の臭い対策 まとめ
今回は、角質ケアによる足の裏の臭い対策についてご紹介しましたが、当然ながら、足の臭いは角質だけが原因ではありません。足の指や爪の間を清潔に保ち、汗や細菌の繁殖を抑え、普段履いている靴などの臭いケアも行なうことが大切です。
日頃からこまめに、「肌にやさしい角質ケア」に取り組みながら、いつまでもモチモチとしたキレイで臭いにくい足の裏をキープしていきましょう。