頭皮がべたついて臭い!皮脂を抑える7ステップ対策法

頭皮がべたついて臭い!皮脂を抑える7ステップ対策法

頭皮がべたついて臭い!皮脂を抑える7ステップ対策法

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なんだか頭皮が脂っぽくてべたつく…いつも髪が湿っていてペタッとなる…そんな悩みのある人は、頭の皮脂が多すぎることが原因かもしれません。

髪や頭皮のべたつきは不快感があるだけでなく、皮脂の酸化による臭いからフケや抜け毛まで、あらゆる頭皮トラブルのサインでもあります。近年では、女性の社会進出が進んだこともあってか、男性と同様に女性の頭皮環境も悪化しやすくなっています。

そこで今回は、頭皮のべたつきの原因や、臭いや皮脂を改善するための対策方法についてご紹介します。

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頭皮のべたつきと臭いの原因

頭皮のべたつきや臭いの原因には「皮脂」が関係しています。もともと頭は皮脂の分泌量が多い場所で、その量はTゾーンに比べて2倍程度と言われています。

本来、この頭皮の皮脂は、汗と混ざり合うことで皮脂膜(頭皮バリア)を形成して地肌を保護する働きがあります。水分蒸発を防ぐ保湿効果にくわえ、ウィルスや細菌の侵入を防ぎ外的刺激からお肌を守ってくれています。その効果は「天然の保湿クリーム」と呼ばれるほどです。

皮脂が多すぎると頭皮バランスが崩れる

このように、皮脂は私たちの頭皮を守るためには必要不可欠なものです。しかし、それは適度な量が分泌されている状態だからこそ言えること。

もしも、皮脂分泌のコントロール機能が低下したり、皮脂量のバランスが崩れたりすれば、必要以上の皮脂が過剰分泌されて、本来あるべき「頭皮バランス」が崩れてしまいます。

頭皮のべたつきや臭いは、「過剰」な皮脂が原因

バランスが崩れて皮脂が過剰分泌されるような頭皮環境になると、髪や頭皮が脂っぽくなりべたつきます。さらには、皮脂が塊になって毛穴に詰まることで、皮膚常在菌が異常繁殖して、頭皮が炎症を起こすことも。これは「脂漏性皮膚炎」と呼ばれる状態で、粘度の高い湿性のフケが出るようになってべたつきがより強くなります。

また、過剰分泌された皮脂は、酸化されることで「脂っぽい臭い(古い油のような臭い)」を発したり、汗と混ざり常在菌に分解されることで「酸っぱい臭い」を発したりして、頭皮の臭いを臭くする原因になります。

頭皮の皮脂が多くなる原因

では、頭皮のべたつきや臭いの原因となる「皮脂の過剰分泌」は、どんなことが原因で起こるのでしょうか? それは、「地肌の乾燥」・「偏った食生活」・「生活習慣の乱れ」と深く関わっています。

間違ったシャンプー方法

洗い残し

まず最初に、シャンプー(洗髪)が不十分なために「頭皮が清潔ではない」ことが上げられます。頭皮に残った皮脂や汗、角質、整髪料などの汚れをきちんと洗い落とさないと、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が乱れてしまいます。すると、頭皮バリアの効果が低下するので、潤いが保てずに頭皮の乾燥を引き起こします。

このような頭皮が乾燥している状態では、地肌の潤いを保とうとして皮脂を過剰に分泌するために必要以上に皮脂が増えてしまいます。

洗いすぎ

頭皮は不潔な状態でもダメですが、洗いすぎてもいけません。べたつきや臭いが気になるからといってシャンプーをしすぎると、必要不可欠な皮脂までが洗い流されて地肌が乾燥してしまいます。このような状態では、洗い残しの場合と同様に、潤いを保つために皮脂の過剰分泌が起こります。

また、頭皮をゴシゴシ洗ってしまったり、シャンプーの洗浄力が強すぎたりすると、頭皮がダメージを受けて乾燥の原因になるので注意しましょう。

偏った食生活

脂っこい食べ物

お肉や揚げ物などの「脂質」の多い脂っこい食事は、カラダの中に中性脂肪を増やして皮脂の過剰分泌を促します。さらに、消化に多くのエネルギーを使うことで汗をかきやすくなって、頭皮の皮脂臭に限らず、体臭自体がキツくなってしまいます。

炭水化物(糖質)の多い食べ物

パンや麺類、ケーキのようなスウィーツ類などの「糖質(炭水化物)」が多い食べ物も皮脂を増加させる原因です。糖質の多い食べ物は、血糖値を上昇させて皮脂分泌を促進させる「インスリン」を増やします。とくに、女性が大好きなチョコレートは、ほぼ糖質と脂質で作られたお菓子ですので注意が必要です。

コーヒーの飲みすぎ

仕事中や休憩中などコーヒーをよく飲んでいる人も多いはず。しかし、コーヒーを飲みすぎてしまうと、皮脂を増やす原因になることも。コーヒーに含まれるカフェインは、交感神経に働きかけて「男性ホルモン」の分泌を活発にします。男性ホルモンの分泌量が増えると、皮脂腺が刺激されることで皮脂が増えます。

アルコールの飲みすぎ

アルコールを飲みすぎると肝臓に負担がかかます。すると、肝臓の働きが弱まって脂肪代謝が悪くなったり、皮脂分泌を高める黄体ホルモンが増加したりすることで皮脂が増えます。さらに、アルコールの分解にはビタミンB2やビタミンB6が消費されますが、これらのビタミンは皮脂を抑制する働きに大きく関わっています。

乱れた生活習慣

過剰なストレス

強いストレスや慢性的なストレスは、男性ホルモンを刺激して皮脂分泌を促進します。カラダはストレスを感じると、抗ストレスホルモンである「コルチゾール」を分泌して、ストレスに耐えられる心身をつくろうとします。しかし、このコルチゾールは、皮脂を増やす原因である男性ホルモンの分泌を増やす作用があります。

女性の体内にも男性ホルモンは存在しています。ただ、量は男性に比べると10分の1程度と少ないので皮脂量は男性ほどではありません。しかし女性の場合、ストレスや生理、更年期などで女性ホルモンのバランスが悪くなると、皮脂腺のコントロールが上手に働かずに皮脂量が増えます。

慢性的な運動不足

日頃の運動不足も頭皮の皮脂が増える原因です。慢性的な運動不足により「血行不良」になると、血液から供給されるはずの栄養が頭部へ届かずに頭皮環境が悪化します。すると、頭皮が乾燥したり新陳代謝が低下したりすることで皮脂量が増えることに。さらに、免疫力の低下や炎症の原因にもなるので、かゆみや抜け毛など様々な頭皮トラブルにつながります。

便秘

私たちのカラダには、脂肪分を排出するルートが2つあります。それは「便」と「皮脂」です。便秘になると、便による脂肪の排出ができなくなるので、皮脂腺から排出されるようになって自然と皮脂量が増えます。

タバコの吸いすぎ

タバコを吸うと、交感神経が刺激され男性ホルモンの分泌が増えて皮脂分泌が促進されます。さらに、皮脂分泌を抑制する働きのあるビタミンCが、喫煙によって発生した活性酸素と戦うために大量に消費されるので皮脂コントロールが効かなくなることも。また、血行不良の原因にもなります。

頭皮のべたつきや臭いの対策 7ステップ

1. 低刺激のシャンプーを選ぶ

頭皮の臭いやべたつき、脂っぽさなどが気になると、どうしても爽快感のある「洗浄力の強い」タイプのシャンプーを選びがちです。しかし、泡立ちがよく洗浄力がとても高い「高級アルコール系」や、皮脂を落としすぎてしまう「石けん系」などの洗浄成分が配合されたシャンプーは、かえって頭皮の皮脂を増やしかねません。

アミノ酸シャンプーがおすすめ

低刺激のシャンプー選びのポイントは、洗浄成分が「アミノ酸系」であることです。アミノ酸系は、地肌と同じ弱酸性なので髪や頭皮に優しく、シャンプー回数が多くても頭髪や頭皮を傷めにくい特徴があります。適度な洗浄力で必要な皮脂は残して保湿力も補ってくれるので、頭皮の乾燥を予防するのに効果的です。

アミノ酸系成分の配合シャンプーと謳っていても、保湿成分などがアミノ酸系なだけで、洗浄の主成分は高級アルコール系などが使われている場合もあるので注意して下さい。

2. 皮脂をしっかり除去する洗い方

シャンプー選びができたら、次は正しいシャンプー方法です。普段の洗髪をほんの少し工夫するだけでも、頭皮の皮脂汚れをきちんと落とすことができます。

1. ブラッシング

シャンプー前には、「ブラッシング」を行いましょう。ブラッシングには、シャンプーの泡立ちを良くして、ホコリやフケ、切れた毛髪などのゴミを取り除きくやすくする効果があるので、シャンプー時の汚れ除去が楽になります。

さらに、髪の絡まりを防ぐことで、摩擦による髪の傷みも予防できます。髪の長い女性は、とくに入浴前に入念に行なって下さい。

2. 頭皮と髪を素洗い

頭皮や毛髪を素洗いして十分に湿らしましょう。付着した汚れの多くが素洗いにより落ちるだけでなく、頭皮までしっかり水分が行き渡ることで、泡立ちが良くなり髪を傷めず地肌をまんべんなく洗うことができます。

また、シャワーの温度は、「38度前後」のぬるめに設定しましょう。熱すぎるお湯は、頭皮の乾燥を引き起こす恐れがあります。

3. 水気を軽くきる

素洗いで十分に湿らしたあとは、髪から滴る余分な水気を軽く切りましょう。髪の毛から水滴が落ちていると、せっかくのシャンプーも一緒にダラダラと落ちてしまいます。

このような状態では、シャンプーの洗浄力の効果を十分に活用できなかったり、泡立ちが悪くなって必要以上にシャンプーを足すことで頭皮の皮脂を減らす原因になるので気をつけて下さい。

4. 手のひらで泡立てる

シャンプーは、適量を手のひらに乗せて軽く泡立ててから使いましょう。直接地肌につけてしまうと、すすいでもシャンプーカスが頭皮や頭髪に残りやすくなります。シャンプーは頭皮を洗うものです。きちんと泡が頭皮に届くくらいまで泡立てるようにして下さい。

5. マッサージするように優しく洗う

頭皮を指の腹でマッサージするように優しく洗ってあげましょう。頭皮の毛穴につまった皮脂汚れがしっかり除去できるだけなく、頭部の血行が活性化されて抜け毛の防止や正常な皮膚のターンオーバーにつながります。

頭皮をゴシゴシとこするような洗い方は、地肌を傷つけて様々な頭皮トラブルに繋がるので避けて下さい。爪が長くて難しい場合は、シャンプーブラシを活用するのがオススメです。

6. すすぎはしっかり

シャンプーは仕上げの「すすぎ」が最も大切です。すすぎが不十分だと、皮脂や角質、整髪料などの汚れにくわえ、シャンプーの成分までが地肌に残って頭皮の健康を阻害します。せっかく丁寧にシャンプーをしたのに、最後のすすぎの部分が疎かになってしまっては頭皮の皮脂抑制は難しくなります。これまで以上に念入りにすすぐように意識して下さい。

3. 頭皮からしっかり乾かす

お風呂から上がったら、すぐに髪の毛と頭皮をしっかり乾燥させましょう。濡れたままや生乾きの状態を放置しておくと、細菌が繁殖して臭いやかゆみの原因になります。

タオルドライで髪の毛の水気を丁寧にとって、ドライヤーで頭皮からしっかりと乾かすことが大切です。ただし、温風を頭皮や毛髪に長時間あてるのは良くありません。とくに髪の長い女性の場合は、吸水力の高いタオルをしばらく頭に巻いて水分を十分にとってからドライヤーを使うようにして下さい。

4. 食生活の改善

食事は栄養バランスが大事ですので、まずは自分の「現在の栄養バランス」を見つめ直すことから始めましょう。例えば、普段からお肉をよく食べる、甘いおやつが大好き、お昼は麺類が多い、野菜をあまり摂らない…などの自分の食事パターンを再認識することが大切です。「何が足りなくて、何を控えるべきか」が理解できることで、自分に適したバランスの良い食事への改善法が見えてきます。

その上で、ビタミンB2やB6、ビタミンCなどの皮脂抑制や抗酸化作用のある食品や便秘解消に役立つ食物繊維などをきちんと摂取して、過度の飲酒やコーヒーの飲みすぎに注意していきましょう。

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5. ストレスの解消

ホルモンバランスを乱す「ストレス」への対処も大切です。現代人にとって、ストレスを完全に消し去ることは難しい面がありますが、帰宅後や休日に少しでもリラックスできる環境づくりをしていきましょう。

オススメな方法としては、副交感神経を高めてリラックス状態をつくる方法です。深い腹式呼吸や半身浴、ヒーリング効果のある音楽や森林浴、精神安定効果のあるアロマの活用など色んなリラックス法があるので、自分に合うものを探してみて下さい。

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6. 入浴

頭皮の皮脂を抑えるためには、シャンプーだけでなく湯船につかることも効果的です。ゆったり湯船につかることで、全身の血行が促進されて新陳代謝が上がり頭皮トラブルを改善・予防できます。忙しくてなかなか運動ができない時や冬の寒い時期にはとくにオススメです。

また、ぬるめのお湯での入浴は、副交感神経が働いて心身がリラックス状態になります。そのため、就寝の2時間前くらいに入浴すれば入眠しやすくなって、「睡眠の質」が上がりストレスや疲れの解消につながります。

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7. 適度な運動

運動不足の人は、無理のない適度な運動を行なってカラダを動かすことも大切です。とくに、ウォーキングや水泳、ジョギングなどの有酸素運動は、皮脂の主成分となる中性脂肪を減らすことに加え、血行不良の改善にも効果的です。ただ、これらの運動は屋外で行なう必要があるので、忙しくて出来ないと諦めている人がいるのも事実。

そこでオススメなのが、室内で行なえる有酸素運動です。例えば、誰もが知っている「ラジオ体操」や女性に人気の「ヨガ」、踏み台を使った「昇降運動」などは屋外での有酸素運動と同様の効果が得られる運動です。時間や天候を気にする必要もないので、「運動の習慣化」にも役立ちます。

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まとめ:頭皮のべたつきと臭いの原因&対策

頭皮のべたつきや臭いを改善するためには、皮脂の過剰分泌を防ぐことがポイントです。シャンプーによる直接的な頭皮ケアだけでなく、日頃の生活習慣や食生活を改善して、過剰な皮脂分泌が起こりにくい身体づくりをしていくことも大切です。

時間がたつと頭皮がべたついて臭いという悩みがある人は、ぜひ自分の頭皮と生活の状態を見直して、不快な頭皮トラブルを改善・予防していきましょう。

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