体臭の対策では、汗や皮脂による臭いを抑えることに目が行きがちですが、体の内部から対策をとることが、最も自然に体臭を消す方法となります。
今回は、ワキガや加齢臭など、様々な体臭の原因となる活性酸素やニオイ成分を改善してくれる栄養素を含んだ食べ物・食品についてご紹介します。
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体臭を改善する栄養素&食べ物
体臭の予防・改善には、抗酸化作用のある食品や、食物繊維を含んだ食品が効果的です。
ビタミンA
ビタミンAは、皮膚や粘膜の新陳代謝を促進させ健康を維持してくれ、外部からの病原菌やウィルスからの抵抗力を高めてくれます。肌のハリツヤも良くなり、乾燥肌や日焼けなどの美容ケアにもお勧めです。
ただ、過剰に摂取した場合、頭痛や嘔吐などを引き起こし、妊娠中は胎児に悪影響を及ぼすとされています。
また、ビタミンAが多く含まれる食品は、脂質やタンパク質も含んでいるため、食べ過ぎには注意しましょう。
食べ物・食品) 動物性食品( 鶏・豚レバー・うなぎ・牛乳・卵黄 …etc.)
βカロテン
βカロテンは、強い抗酸化作用があり、体臭を抑えてくれます。さらに、ビタミンAが不足している場合、体内でビタミンAに変化してくれるため、過剰摂取による副作用もない食材と言われています。
また、植物性食品に多く含まれている栄養素ため、脂質やタンパク質を気にすることなく摂取できます。
食べ物・食品) 植物性食品(人参・かぼちゃ・トマト・ブロッコリー・緑黄色野菜 …etc.)
ビタミンC
ビタミンCは、活性酸素を無害化する抗酸化作用があり、ストレスを軽減するホルモンの合成にも使用されます。また、アルコールの分解やタバコの有害物質の無害化に役立ちます。
基本的に、摂取し過ぎても尿として排出されるため、副作用の心配はほとんどありません。
食べ物・食品)アセロラ・柿・いちご・キウイ・レモン・赤(黄)ピーマン …etc.
ビタミンE
ビタミンEは、抗酸化ビタミンの中でも最も抗酸化作用が強く、「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンです。肌や細胞の老化を防ぎ、生活習慣病の予防にも効果があります。また、ビタミンCにはビタミンEを再生させる働きがあるため、併用することで、さらに活性酸素の無害化が期待できます。
ただ、過剰摂取の場合、骨粗しょう症の危険性があると言われています。
食べ物・食品) アーモンド・植物油(オリーブオイル・べに花油)・アボガド・抹茶…etc.
食物繊維
野菜に含まれる食物繊維は、余分な油を体外へ排出してくれます。油分が吸収されにくくなることで、必要以上の皮脂分泌などを抑えることができます。また、腸内環境を整えてくれるため、体内のニオイ物質を溜め込みにくくなります。同時に水分もしっかりとる事でさらに効果を期待できます。
基本的に、過剰摂取については心配する必要はありません。
食べ物・食品) ごぼう・れんこん・キャベツ・きのこ類・海藻類…etc.
ポリフェノール
抗酸化作用や殺菌作用をもつポリフェノールも体臭の予防・改善に役立ちます。ポリフェノールは多くの食品に含まれていますが、一般的に「苦味」や「渋み」のある食品に多く見られます。具体的には、お茶のカテキン・ゴマのセサミン・大豆のイソフラボン・ブドウなどのアントシアニン等が上げられます。
サプリメントやジュース・ワインなどからも手軽に摂取できますが、野菜や果物から摂り入れる場合は、皮や種も一緒に食べると効率的です。
基本的に、過剰摂取による副作用の心配はありませんが、イソフラボンやカテキンは、生理不順や胃の荒れに繋がる場合もあるようです。
食べ物・食品) 柿・赤ワイン・緑茶・ゴマ・大豆・ブルーベリー …etc.
食べすぎ・過剰摂取について
今回の記事では、「過剰摂取」の副作用にも触れてきましたが、通常の食事だけで、一部の栄養素を過度に摂り過ぎてしまうことは殆どありません。
しかし、「偏った食事」や「暴飲暴食」は、過剰摂取を引き起こす場合もあるため注意しましょう。バランスの良い食事や、適量のサプリメントの使用を心がけて、体に負担のない体臭対策を行なって下さい。
肉類・揚げ物は「体臭」をきつくする
肉類や揚げ物、乳製品などの「動物性タンパク質」や「脂質」を多く含む食品は、皮脂や汗の分泌を活発にし、酸化による悪臭を引き起こします。
また、腸内で分解されることで「ニオイ物質」へと変化し、体臭として体外へ放出されてしまう為、ワキガや加齢臭も含め、体臭全般のマイナス要因となります。
また、元々ニオイがきつい香辛料やにんにく・ネギ・らっきょう等も臭いを強くしますので、注意が必要です。
体臭を予防・改善する食べ物 まとめ
近年では欧米よりの肉中心の食生活になりがちですが、日本人にあった和食中心の食生活へ改善することが、体臭の元を体内から排除する一番の近道となります。
今回は、体臭の改善・予防に適した様々な栄養素と食品をご紹介しましたが、複合的に栄養素を補える野菜中心の食生活に改善し、足りない部分はサプリメントで補うような、「偏りのない」食生活を目指してください。