ワキガは「腋臭症(えきしゅうしょう)」とも呼ばれ、独特な強い臭いを発する症状です。遺伝との関係性があると言われており、決して病気ではなくひとつの体質です。
ワキガは自覚しにくい臭いのため、気づかないうちに周りに迷惑をかけている場合もあり、自覚症状がないからといって安心はできません。
自分では気づきにくいワキガを自覚する為にも、まずはセルフチェックから始めましょう。
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ワキガのセルフチェック5項目
ワキガは、一般的な脇汗によるワキの臭いとは違い、「アポクリン汗腺」という汗腺が深く関わっています。
アポクリン汗腺とは?
アポクリン汗腺は、ワキガとの関係が強い汗腺です。
主に思春期になると、ワキの舌、乳首、陰部、耳の中など特定の部位に発達する汗腺で、わずかに白色系で粘り気のある濁った汗となります。タンパク質や脂質、アンモニア、鉄分などが含まれており、細菌に分解されることで、ワキガ特有の臭いが発生します。
本来は、性的アピールとしての機能があり、いわゆる「フェロモン」の役割を担っている汗腺でもあります。
つまり、これからご紹介する「アポクリン汗腺と関係する項目」に対して自覚がある場合は、ワキガの可能性ありと言えます。
1. 両親がワキガ
ワキガは遺伝性の強い症状です。ワキガの原因となるアポクリン汗腺は、親からの遺伝により数が決まってしまうため、両親のいずれかがワキガの場合は、アポクリン汗腺の数を引き継いだ子供もワキガになる可能性があります。
つまり、ワキガは生まれつき「臭いやすい人」と「臭いにくい人」に分かれてしまいます。
2. 衣類のワキの部分が黄ばむ
ワキガの原因となるアポクリン汗腺は、タンパク質や脂質など様々な成分を含んでいます。その中には、色素成分も含まれている為、衣類のワキの部分が「黄ばみ」やすくなります。
日本人がもつ色素成分は、茶褐色から薄黄色と言われており、ワキガをチェックする上で「目に見える」判断基準のひとつになります。
3. 体毛が濃い
ほとんどのアポクリン汗腺は、毛根付近に存在しています。
体毛が濃い場合、比例してアポクリン汗腺も多くなるため、ワキガになる可能性は高くなってしまいます。さらに、毛量が多いということは、それだけ分泌物などを溜め込みやすく、細菌の繁殖に適した環境となるため、ワキガ臭が強くなります。
4. 肉類・乳製品を好む
食生活の中心が動物性タンパク質や脂質などを多く含む場合、アポクリン汗腺は刺激を受け、活動が活発になると言われています。
また、皮脂や汗の増加を促す原因にもなる為、ワキガ臭に加え「体臭全般」にもマイナスな影響を与えます。
5. 耳垢に粘り気がある
ワキガとの関係が強いアポクリン汗腺は、耳の中にも発達している汗腺です。耳の中の垢がベタベタした湿り気・粘り気がある場合は、アポクリン汗腺の分泌量が多いと考えられます。
アポクリン汗腺は遺伝により数が決まるため、耳の中に多いということは、同時にワキの下にも多いと考えられているため、ワキガを疑う一つの基準となります。
しかし、皮脂腺や鼓膜の奥からの分泌物が耳垢を湿らせている場合もあるため、上記チェック項目も含めて、総合的に判断する必要もあります。
ワキガチェック まとめ
上記5つは、あくまでワキガチェックの目安としてご活用ください。しかし、一つでも当てはまる場合は、ワキガの可能性がありますので、脇汗によるワキのニオイ対策に加えて、ワキガ対策の知識も深めておくことをお勧めします。
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