お風呂の入り方をちょっぴり工夫するだけで、ワキガ対策を効果的に行えることをご存知ですか?ワキガの特徴をきちんと理解してから入浴すれば、毎日のバスタイムだけでも劇的なワキガ予防の効果が得られることも。
そこで今回は、ワキガ対策に役立つ「上手なお風呂の入り方」についてご紹介します。
スポンサーリンク
ワキガの特徴を知って、お風呂で撃退!
ワキガ対策にお風呂を効果的に活用するためには、まずは「ワキガ臭が強くなる原因」を知ることが大切です。
もそもワキガの発生は、脇に存在するアポクリン汗腺から分泌される「不純物の多い汗」を細菌が分解することが原因です。しかし、脇に皮脂や汗が多い不衛生な状態だったり体内環境が悪化していたりすると、さらにワキガ臭がきつくなってしまいます。
ワキガが悪化する主な原因
- アポクリン汗腺からの発汗量が多い
- 脇の下に汚れが残って不衛生
- 肌に大きな負担をかけている
- 体内環境が悪化している
お風呂にはこれらのワキガ原因を改善する力があります。ワキガ体質の人でも的確な入浴を行なえば、ワキガ臭を十分に予防・改善できます。お風呂は毎日のことなので、バスタイムを有効活用することで、効率よくワキガ対策をしていきましょう。
お風呂でワキガ対策① 湯船に浸かる
毎日のお風呂をシャワーだけで済ませているワキガの方は、湯船に浸かって「温浴」するのが効果的です。温浴には、体を芯まで温める「温熱作用」、マッサージ効果のある「静水圧作用」、こわばった筋肉をほぐす「浮力作用」などの効果があります。
温浴によるワキガ予防の効果
温浴には、シャワーだけでは得ることの難しいワキガに効果的な効能が多々あります。
- 血行促進
- 内臓機能の向上
- デトックス効果
- 毛穴の汚れの除去
- リラックス効果
お風呂でゆったりと温浴することで、脇の下の皮膚環境を清潔にキープできることに加え、乱れた体内環境が整って、ワキガが発生しにくい体を作ることができます。
血行促進の効果
温熱作用により血行が促進されると、全身に酸素や栄養が行き渡るので体内環境が良好な状態になります。その結果、血液の滞りや内臓機能の低下によって発生する「乳酸」や「アンモニア」などのニオイ物質が汗に混ざりにくくなるので、ワキガ臭がよりきつくなることを予防できます。
自然な発汗による効果
温浴による自然な発汗は、毛穴に詰まった汚れを浮き上がらせて皮脂や古い角質などの臭い原因を洗い流しやすくしてくれます。さらに、デトックス効果により体内の悪臭物質を先に汗と一緒に排出しておけるので、普段汗をかいた時でもワキガの臭いが弱まります。
自律神経を整える効果
慢性的なストレスは、交感神経を刺激して自律神経を乱します。自律神経のバランスが悪くなると、多汗や皮脂分泌の増加、内臓や血行の障害など、様々な悪影響を体に及ぼしてワキガを悪化させる原因になります。
お風呂で温浴する際は、38~40℃のお湯をはった湯船に10~15分程度じっくり浸かることで、副交感神経が優位になり自律神経が整えられます。また、副交感神経には心身をリラックスさせる作用もあるので、浮力作用と合わさることで更にストレス解消の効果が高まります。
お風呂でワキガ対策② 重曹風呂
ワキガ対策に「重曹風呂」を活用するのも効果的です。重曹風呂はアルカリ性なので、毛穴に詰まった余分な皮脂や古い角質が柔らかくなって脇の汚れが落ちやすくなる他、アポクリン汗腺から分泌される脂質やタンパク質を分解してワキガの発生を予防できます。
また、乳酸や酢酸、脂肪酸などの酸性の臭いを中和消臭してくれるので、一般的な汗の臭い対策としても有効です。ただし、重曹風呂に入りすぎると、お肌が弱アルカリ性に傾いてワキガが悪化する場合もあるので、週1~2日くらいに留めておきましょう。
重曹風呂の作り方については、「重曹風呂は安全?体臭対策における重曹の効果とデメリット」をご覧ください。
お風呂上がりには「ミョウバンスプレー」
お風呂上がりには、脇の下に「ミョウバンスプレー」をひと吹きしましょう。ミョウバンは、毛穴や汗腺を引き締めて汗を抑制する効果があるので、脇の汗量が減ってワキガの悪化を予防できます。
さらに、アポクリン汗腺から分泌されたタンパク質や脂質を凝固させる作用があるので、細菌がこれらの成分を分解できなくなりワキガが発生しづらくなります。
その他にも、皮膚を弱酸性にしてワキガに悪い細菌を抑制したり、アンモニアなどのアルカリ性の臭いを中和作用して消臭したりする効果もあるので、お風呂上がりだけでなく、お出かけ前や外出中にもひと吹きするだけで「制汗・消臭・殺菌」が行なえます。
ミョウバンスプレーの作り方については、「ミョウバン水の効果的な使い方!わきがや頭皮の消臭&汗対策」をご覧ください。
お風呂でワキガ対策③ 自宅サウナ
自宅サウナは、温熱作用によるワキガ対策の効果をさらに高めたい人に最適です。通常の入浴よりもしっかりと汗をかけるので、毛穴の汚れ除去や悪臭物質の排出、血行促進などの効果がよりアップします。汗腺トレーニングにもなるので、普段あまり汗をかかない生活を送っている人にもおすすめです。
浴槽をお風呂のフタで覆ったり、ビニール傘をさして入浴したりするだけで、手軽にミストサウナの効果が得られます。ただし、発汗量が多くなるので水分補給はしっかり行ってください。
お風呂で行なう自宅サウナの方法については、「サウナで体臭予防!発汗や温熱の効果と自宅サウナのやり方」をご覧ください。
お風呂でワキガ対策④ 脇のマッサージ
湯船に浸かった状態で、脇の下をやさしくマッサージするのもワキガ対策に効果的です。脇周辺がほぐれて血流やリンパの流れが良くなるので、血行促進やデトックスの効果が高まって、ワキガの悪化を招く老廃物をスムーズに排出できるようになります。
マッサージのポイントは、力を入れ過ぎずに「やさしく」行なうこと。指に力を入れてグリグリ押し付けたり皮膚を強くこすったりするのは控えてください。お風呂でのマッサージを終えたら、最後に肩を軽く回して脇周りや大胸筋、腕の筋肉などをほぐしましょう。
お風呂でワキガ対策⑤ 脇の洗い方
お風呂でのワキガ対策では「脇の洗い方」も重要です。臭いが気になるとどうしても強くゴシゴシと洗いがちですが、お肌に強い刺激を与えると、眠っていたアポクリン汗腺が目覚めてワキガ臭がきつくなったり、お肌のターンオーバーが乱れて皮脂分泌が増加したりする原因になります。
お風呂で脇を洗うときは、以下を意識してください。
- ゴシゴシ擦らない
- 洗いすぎない
- 泡で洗う
- よくすすぐ
洗いすぎると、不快な臭いを発生させる「黄色ブドウ球菌」や「真菌」などが皮膚上に増えてしまうので、お風呂後すぐは臭いが気にならなくても、次第にワキガ臭や汗の臭いが強くなってきます。
すすぎ残しで石鹸カスが脇に残っていると、アルカリ性を好む黄色ブドウ球菌などがどんどん繁殖してしまうので入念にすすいでください。
お風呂でワキガ対策⑥ シャワーの浴び方
ワキガ対策では、お風呂に入るときは出来るだけ湯船に浸かるのが理想ですが、どうしてもシャワーで済ませたい場合は「効果的なシャワーの浴び方」を実践してみてください。
- シャワー中に足湯する
- シャワーで首筋や背中を温める
- 脇にシャワーをしばらく当てる
- 温水と冷水を交互にかける
足先や首筋、背中をお湯でしばらく温めると、体温上昇しやすくなって血流やリンパの流れが促進されます。また、重点的にシャワーを脇に当てることで、毛穴の汚れが落ちやすくなりワキガ対策に繋がります。
その他には、シャワーで温水と冷水を交互にかける「温冷マッサージ」もおすすめです。十分に全身を温めてから「冷水⇔温水」を数回繰り返すことで、毛細血管が刺激されて血行が促進されます。
関連記事 / お風呂がシャワーだけの人は臭い?体臭を予防する上手な浴び方
まとめ:お風呂によるワキガ対策
ワキガ対策では、お風呂の入り方を意識的に変えるだけでも大きな差が出ます。入浴の際には湯船にゆっくり浸かったり、負担の少ない洗い方をしたりすることで、脇の下を労りながら清潔さをキープし、乱れた体内環境も整えていきましょう。
お風呂は毎日入るものです。どうせならバスタイムを楽しみながら効率の良いワキガ対策を行って、汗をかいても臭いにくいワキ環境を作ってくださいね。