女性のエチケットとして疎かにできないのがムダ毛処理です。とくに「ワキ脱毛」では、セルフケアだけでなく、レーザー脱毛やフラッシュ脱毛を受けるために、わざわざエステや医療機関に通っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、そんなワキの脱毛後に突然「汗が増えた!?」と悩んでいる方も多くいるようです。せっかく脱毛でスベスベの脇の下を手に入れたのに、大量の汗でワキガの臭いや汗染みを気にしないといけないなんて最悪ですよね。
そこで今回は、ワキ脱毛が発汗やワキガ臭に与える影響やその対策についてご紹介します。
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ワキ脱毛で汗は増えるの?
実は汗は増えてないかも
ワキ脱毛で汗の量が増えたと感じるのは、これまでよりも脇汗を「実感」しやすくなってワキ周辺を意識しすぎてしまうことが原因のひとつです。
脱毛により脇毛がなくなると、脇汗が皮膚上を流れ落ちることで汗を認識しやすくなります。さらに、衣服に汗が直接染み込むことで「汗染み」ができやすくなるので、余計に脇汗がひどくなったと感じることも。
また、脇毛は腕を動かした時の「擦れ」による皮膚への刺激を軽減する役割がありますが、ツルツルなお肌になった脱毛後は、皮膚の密着度がより増して敏感になるために、これまで以上にワキ周辺に意識が向いて、汗量が増えたと錯覚してしまう場合があります。
脱毛後多汗症
脱毛後の脇汗を「意識しすぎる」ことが、汗量の度合いを勘違いさせるとお伝えしましたが、実際に汗の量が増える原因がないわけではありません。
脱毛をするとお肌や毛穴に刺激を受けるので、「汗腺」が活発に働いて汗の分泌量が増加する場合があります。このような症状を「脱毛後多汗症」とよび、ワキ脱毛をした多くの人に見られる症状と言われています。
しかし、この脱毛後多汗症は「一時的」に汗量が増すだけなので、それほど心配する必要のない発汗原因でもあります。
精神性発汗
脱毛後多汗症よりも問題になる発汗原因が「精神性発汗」です。一時的とはいえ大量に汗をかく脱毛後多汗症と、脇毛の処理で発汗をより認識しやすくなることが重なると、あまり脇汗をかいていない時でも「常に」汗が気になってしまい精神的なストレスになることも。
このようなストレスは、交感神経を刺激し続けて「自律神経」のバランスを乱してしまうために、脇汗の量が増える原因になります。また、発汗と同様に汗の臭いやワキガ臭も強くなるのではないかという不安を感じることで、ますます精神性発汗が悪化していきます。
ストレスによる発汗についての詳細は、「ストレスで大量の汗が!?自律神経を整える発汗対策」をご覧ください。
ワキ脱毛で汗やワキガの臭いが悪化
わき毛は一時的に汗を留めて、細菌が繁殖しやすい高温多湿な環境をつくることから、汗やワキガの臭いを強くする原因にもなります。そのため、一般的にはワキ脱毛をすれば細菌が繁殖する場所が減り、ワキの臭いは改善されると言われています。
しかし、汗を気にするあまり精神性発汗が起こってしまうと、突発的に汗が吹き出すためにミネラル分の再吸収が行われず、臭くなりやすい濃縮された「濃い汗」をかくようになります。とくに、ワキガ体質の人は濃い汗とワキガの臭いが混ざってしまうために、普段以上に強い臭いを感じることがあります。
また、中にはワキ脱毛をした後の「毛穴」に皮脂や垢などが溜まって、酸化による悪臭が汗やワキガの臭いと混ざって脇が臭くなる場合もあります。
ワキ脱毛後の汗やワキガの対策
ワキ脱毛後の汗は、汗を過剰に意識しすぎているだけということもあり、「汗を抑えるケア」や「発汗後のケア」などの一般的な汗対策を行うだけで十分です。しかし、脱毛後多汗症が心配な方は、脱毛後しばらくは「いつも以上」に汗のケアに力をいれて、脇汗を気にせずに一日を過ごせるように取り組みましょう。
汗を抑えるケア
市販されているスプレータイプの制汗剤は、ちょっとした汗ですぐに流れ落ちてしまいますので、「ロールタイプ」や「クリームタイプ」の制汗剤がオススメです。清潔なお肌にしっかり塗りつけておけば、長時間の制汗効果が得られます。
また、お家で簡単につくれる「ミョウバン水」は、制汗作用だけでなく、わきがの臭いや細菌の繁殖を抑える効果があり、ミョウバン自体が安いのでとても経済的です。
発汗後のケア
速乾性や吸湿性、消臭効果の高いインナーを着るようにすれば、ブラウスやYシャツなどに臭いや汗が染み込むことを防げるので、服から発せられる嫌な悪臭も軽減できます。
汗染み対策には袖つきのインナーが効果的ですが、ノースリーブなどの袖がないインナーを着る場合でも、汗取りパッド付きのものを選んだり、ワキに直貼りできる脇汗シートなどを活用したりして、発汗後すぐに汗を吸収できるようにしましょう。
まとめ:ワキの脱毛後は汗が増える
女性としては、キレイになるために行なったはずのワキ脱毛で、汗染みやワキガ臭が強くなってしまうのはあまりにも残念なことです。
ワキ脱毛後の汗対策では、普段いつも行なっているような「制汗」・「消臭」・「汗染み予防」などの汗ケアを怠らずに取り組みながら、脱毛後多汗症で見られるような一時的な多量の発汗にも対応できるように、アイテムを上手に活用していくことが大切です。
また、ワキ脱毛をした後に、汗の量やワキガの臭いなどを気にすればするほど、精神性発汗の症状が悪化して汗をかきやすくなる悪循環に陥ります。そのため、過度に汗を気にしすぎないことに加え、制汗や汗の吸収などの対策を事前にとることで、出来るだけ「汗による不安」を取り除いていきましょう。