皆さんは、体臭対策に「ミョウバン水」を活用されていますか?
わきがや頭皮の消臭から汗の予防まで幅広く活躍してくれると人気のミョウバン水ですが、効果的な使い方や正しい作り方、安全な保存方法など、メリットだけでなく副作用やデメリットも気になるところです。
そこで今回は、ミョウバン水を体臭対策に最大限活かすための「効果的な使い方」についてまとめました。
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まずはミョウバン水の効果を知ろう
ミョウバン水には、「消臭」・「抗菌・殺菌」・「制汗」などの効果があると言われています。
抗菌・殺菌の効果
食品添加物であるミョウバンは水に溶けることで「酸性」になる性質があります。そのため、お肌に塗布することで皮膚が弱酸性に保たれて、アルカリ性を好む細菌の繁殖を抑えてくれる効果があります。
消臭の効果
ミョウバンには様々な金属成分が含まれているので、酸化還元反応によって金属消臭の効果を得ることができます。さらに、酸性がアルカリ性の臭い成分を中和することで、アンモニアなどの悪臭を消してくれる作用があります。
汗を抑制する効果
ミョウバン水には、お肌を引き締める「収れん作用」という効果があり、毛穴や汗腺が引き締められて汗の分泌が抑制されます。さらに、ミョウバンに含まれるアルミニウムイオンが汗と混ざり合って水酸化アルミニウムに変化することで、汗腺の出口が塞がれて汗の分泌が減ると言われています。
ミョウバン水の効果的な使い方は?
ミョウバン水の「原液」の作り方(500mlの場合)
最初にミョウバン水の「原液」を作ります。用意するものは、【空のペットボトル(500ml)・焼きミョウバン・水】です。
作り方 4STEP
- ペットボトルに水を「500ml」入れる
- 焼きミョウバンを「15~17g」入れる
- フタをしてよくふり混ぜ合わせる
- 透明になるまで「1~2日」寝かせる
※水の代わりに「緑茶」を使えば、カテキンの作用により消臭効果をさらに高められます。
※レモン汁を入れることで、さらに消臭効果を持続できます。
※アロマオイル(ミントやレモングラスなど)を数滴混ぜることで、爽やかなデオドラント剤としても楽しめます。
ミョウバン水は「薄めて」使おう
ミョウバン水の使い方としては、原液を「10倍」くらいに薄めてから使って下さい。100円ショップなどにあるスプレーボトルに入れておけば、ミョウバン水の「消臭スプレー」としていつでも手軽に活用できるのでオススメです。
カラダの広い範囲へミョウバン水を使いたい場合は、お風呂から出る前に「洗面器」に薄めたミョウバン水をつくって背中や胸、お尻などにかけてあげましょう。また、足の汗や臭いが気になる方は、足を軽く浸けてあげるのも効果的です。
さらに効果がUPする使い方
ミョウバン水を使った後は出来るだけ「自然乾燥」させて、ミョウバンが肌表面に残るように意識しましょう。
外出時には、脇などの気になる箇所にひと吹きしてから出かけることはもちろん、携帯用のスプレーボトルにミョウバン水を入れて持ち歩くことで、日中の汗や臭いのケアもこまめに行えるようにして下さい。
また、発汗量が多い時や臭いが強い時は、ガーゼやコットンにミョウバン水を染み込ませて汗や汚れを拭きとってから、スプレーをひと吹きしてあげると効果的ですので試してみて下さい。
ミョウバン水の保存(期間と方法)
ミョウバン水の保存期間は一般的に冷蔵庫で「1ヶ月」程度と言われていますが、腐敗やいたみ具合などが分かりにくいため、出来れば「1~2週間」程度で使いきってこまめに作り直すようにしましょう。
また、保存方法としては、直射日光の当たる場所や高温多湿な場所は避けて、涼しい場所で保管するように心がけて下さい。
ミョウバン水を作るのが面倒な人は…
ミョウバン水を作るのは面倒…、自分で作ったモノを使うのは不安…という人は、市販されているミョウバンスプレーを活用してもOK。ただし、お肌への刺激がすくない「無添加・無香料・無着色」のモノを選びましょう。
ミョウバン水の副作用・デメリット
ミョウバン水を顔や全身に塗布してしまうと、発汗による体温調節が上手く行えない恐れがあるため注意が必要です。
また、お肌の弱い方は、かぶれや赤み、かゆみなどの原因になる場合もあるため、使用前は必ず二の腕の内側などで「パッチテスト」を行なって異常がないか確認して下さい。使用中にピリピリしたり違和感を感じたりした場合も使用を控えた方がいいでしょう。
わきがや頭皮の臭いに!具体的な活用法
このように、ミョウバン水は上手な使い方をすることで、消臭や制汗などの体臭対策にうれしい効果を手軽に得ることができます。わきがや頭皮・汗の臭いなどの体臭に悩んでいる方は、ぜひ「臭い対策のアイテム」として幅広く活かしていきましょう。
頭皮の臭いに
頭皮の臭い原因のひとつとして「皮脂」が上げられますが、これは過剰な皮脂の分泌や頭皮を保護する皮脂バリアの低下などによって細菌が繁殖して悪臭が発生するためです。ミョウバン水を使うことで、収れん作用による頭皮の皮脂や汗の分泌抑制に加えて、皮膚の炎症を抑えて皮膜をつくり保護する効果を得ることができます。
【オススメな使い方】…… 清潔な頭皮にスプレーした後、マッサージをするように頭全体になじませる。
わきが臭に
わきがの原因と密接に関わっている「アポクリン汗腺」から分泌される汗には、タンパク質や脂質が多く含まれています。ミョウバン水の収れん作用は、このアポクリン汗腺の引き締め効果だけでなく、細菌のエサとなるタンパク質を凝固させる働きがあるため、分解臭によるわきがの臭いを軽減してくれます。
【オススメな使い方】…… ガーゼやコットンに染み込ませて丁寧に脇の汗を拭き取る。脇に直接スプレーで吹きかける。
アンモニア臭のする汗に
内臓や汗腺の機能低下などが原因となって「アンモニア臭」を発する体臭が引き起こされることがあります。このような場合は、ミョウバン水を用いてアルカリ性のアンモニアを中和することで、ツーンと鼻をつく嫌な臭いを消臭できます。
【オススメな使い方】…… お風呂からあがる前に洗面器で臭いの気になる箇所にかける。臭いが強い箇所に直接スプレーする。
足の臭いに
足の臭いは、イソ吉草酸による酸性の臭いが原因のことが多いので、酸性のミョウバン水を使う前に「重曹足湯」を行なうのが効果的です。アルカリ性の重曹で悪臭を中和してからミョウバン水を使うことで、足の臭いがスッキリするだけでなく、アルカリ性を好む細菌や足の発汗を減らして臭いにくい足環境をつくれます。
【オススメな使い方】…… 重曹足湯をした後、足裏や足指の間などの汗をかきやすい場所に直接スプレーする。
一般的な汗の臭いに
一般的な汗臭さの原因は、細菌が皮膚上で汗を分解することで発生する臭い物質によるものです。そのため、ミョウバン水のもつ抗菌・殺菌効果で細菌の繁殖を抑えることに加えて、制汗作用で汗自体の分泌を抑えることで、脇や足、頭などの汗の臭いを元から予防することができます。
【オススメな使い方】…… スプレーまたは洗面器を用いて、汗染みが気になる箇所や局所的に発汗する箇所へかける。ガーゼやコットンに染み込ませて丁寧に拭き取る。足や手を洗面器に軽く浸ける。
まとめ:ミョウバン水の効果的な使い方
ミョウバン水の効果を最大限に活用するためには、細菌の繁殖や発汗の抑制、アルカリ性の中和作用などの特徴を、それぞれの体臭原因をしっかり理解した上で「使い分ける」ことがポイントになります。
あくまでも、ミョウバン水は体臭対策のひとつに過ぎないことを意識して、運動や睡眠の改善から、食生活の見直しまで幅広い視点を持ちながら、あまりミョウバン水だけに頼り過ぎない体臭対策を行なって下さい。